PETトレイの主な特長

環境にやさしいPETトレイのご利用を推進いたします

環境にやさしいPETトレイは、生鮮食品、惣菜、和洋菓子、サラダ、漬物用トレイ、青果用ケース、 鶏卵パックおよび電子レンジ食品用トレイから、化粧品、医薬品、雑貨、電気部品の透明包装など、 私たちの身近な商品に使用されています。
PET(ポリエチレンテレフタレート)は、ペットボトル、ポリエステル繊維やポリエステルフィルムなどの原料としてすでにさまざまな分野で使われており、燃やしたときに有害ガスが出ない、 燃焼カロ リーが低い、再加工性がよいなどの理由で、環境問題に対応しやすいプラスチック だといわれています。
このようなPETを素材としたPETトレイは、今後とも私たちの生活を豊かにするものと期待されています。

日本工業規格(JIS)による材質表示
―容器包装リサイクル法による推奨方式―

PETポリエチレンテレフタレート製容器包装
(飲料および醤油用PETボトルを除く)

  • PE
    ポリエチレン製容器包装
  • PP
    ポリプロピレン製容器包装
  • PS
    ポリスチレン製容器包装
  • SAN
    スチレン・アクロニトリル樹脂製容器包装
  • PVC
    ポリ塩化ビニル製容器包装
  • PVDC
    ポリ塩化ビニリデン製容器包装
  • PA
    ポリアミド製容器包装
  • PC
    ポリカーボネート製容器包装
  • これらの樹脂略語を容器包装リサイクル法により義務化された識別マークと離して表示する場合は >< で挿みます。

燃焼性

PETトレイがなぜ環境にやさしいトレイかといえば、焼却しやすいプラスチックだからです。
燃焼カロリーが低いため焼却炉をいためず、また特別な有害ガスや有害物質を発生させることが無いため安全に処理できます。

各種トレイの燃焼カロリー比較

PET 5,500kcal/kg
PPフィラー 5,300~6,600kcal/kg
PP 10,500kcal/kg
PS 9,650kcal/kg
PVC 4,500kcal/kg
木材 4,500kcal/kg
4,130kcal/kg

出典:データハンドブック工業調査会

燃焼生成ガス分析試験結果

ガス生成量(mg/g)
CO CO2 NOx HC1 HCN NH3
PET 8.7 1800 N.D. N.D. N.D. N.D.
検出限界 0.5 20 1 0.05 0.005 0.5

出典:(財)化学品検査教会 試験報告 1A-2480 
N.D.:検出限界未満

衛生性

PET樹脂は、食品衛生法第10条に基づく規格基準、厚生省告示第370号の規制に合格しています。
さらに「JCII 食品接触材料安全センター」の自主基準に適合しています。

特長

PETトレイがなぜ環境にやさしいトレイかといえば、焼却しやすいプラスチックだからです。
燃焼カロリーが低いため焼却炉をいためず、また特別な有害ガスや有害物質を発生させることが無いため安全に処理できます。

A-PET

ツヤのある優れた 透明性に特長があり、 各種透明プラスチックの 中でも際立った美しさです。
(耐熱性は~60℃です。)

C-PET

熱可塑性樹脂では特に高い220℃という優れた耐熱性能を持ち、電子レンジ用に最適です。
(C-PETは乳白色です。)

発泡PET

PET樹脂を押出発泡成形したシートです。電子レンジやオーブンレンジに使用できる他、耐油性・耐薬品性にも優れています。

耐油性、耐薬品性

PETトレイは耐油性、耐薬品性に優れ、食品用途に最適の樹脂です。

耐薬品性

酢酸
希硫酸
アルカリ 苛性ソーダ(10%) ×
苛性ソーダ(1%)
アルコール メタノール
エタノール
植物油
動物油

ガスバリヤー性

PETは酸素の透過性も低く、食品の鮮度保持効果があります。

各種シートの酸素透過度

酸素透過度(CC・mm/m2・24hr・atm)
A-PET 3~5
PVC 3~5
OPP 50~60
HDPE 90~120
OPS 115~170

保香性

PETは香りや臭いの遮断性に優れた特長があり、プラスチック容器に対する食品の風味(フレーバー)の非吸着性や、シール容器として食品の香りの散逸を防止する効果があります。